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先生と生徒
第1章 癒し系
日本史の時間、癒し系の蒼太先生の授業。
先生のことみてて全然授業は頭に入ってこなかった。
「はい、今日の授業はここまで」
「ありがとうございました」
先生とさりぎわに目があった気がする。
もしかして見てくれた…わけないか……
放課後下駄箱をあけると手紙が入っていた。
校舎裏で待っています。だって、ベタなラブレターじゃん。
行かないと悪いよね、もし間違えてたなら教えないと。
「あの…」
「きてくれたんだ」
嬉しそうにしてるけど知らない人だ。
「これ、いれるとこ間違えたんですよね?」
「間違えてないよおれ、きみが好きなんだ付き合ってよ」
ええ!?でも初対面なのに。
「ごめんなさいムリです」
「彼氏いるの?」
「いないです」
「ならいいじゃん」
なにこの人しつこい。
「でもこまります」
「じゃあさー付き合えないならヤらせてよ」
強引に手をひっぱられて、固い地面に押し倒された。
「やだ!」
シャツのボタンをちぎられる。
「助けなんてこないって大人しく……」
「君、なにやってるんだ!?」
この声は蒼太先生?
「げっ」
男子は逃げた。私は呆然とそれを見る。
「大丈夫だった?」
蒼太先生に聞かれる。恥ずかしくて顔が見られない。
はだけたシャツをしめて顔をそらした。
「もう大丈夫だから保険医行こう?」
先生は安心させるように優しい声でいう。