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先生と生徒
第1章 癒し系

保健室に入ると、だれもいなかった。

「わたし怪我はしてないんですけど」
「服のボタン、着けないと」

保健室にかえのボタンなんてあるのかな。って思っていると、先生がボタンとソーイングセットを持ってきた。

縫うからシャツを脱ぎたいと思ったら先生が廊下に出てくれた。

カーテンをしめて、ベッドに座っていると、誰かに口をふさがれた。

「こんなカッコして、オレのこと誘ってんの?」

白衣を着た黒髪の男性、保険医の水瀬先生!。
いい加減でいつも寝てばかり
なのに生徒からは人気がある。

「冗談やめてください!」

生徒に言い寄られたら断らないって噂もある。
先生の腕をぬけてシャツを着なおして
ベッドからおりようとしたら、手をつかまれた。

「じゃあなんでそんなカッコしてんだ?」
「それはボタンがとれたから……先生こそなんでベッドにいるんですか」

先生はニヤリとした。

「オレは前らが来たときに、ベッドの下に落ちた雑誌を拾ってたんだよ」

先生は私たちがきたからそのまま隠れていたみたいだ。

「てっきり片木、アイツとヤるために来たんだと思った」

ドアの向こうを指さしていう。

「水瀬先生と一緒にしないでください」

蒼太先生はそんなことする人じゃない。

「ふぅん……じゃ、オレはしばらく外にいてやるからな」

水瀬先生はドアを開けて蒼太先生てすれ違った。

とにかくボタンつけないと。
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