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第14章 ｲﾁかﾊﾞﾁかの、大勝負！！

「どうしてだ？あんた、俺の父親じゃねぇのか？」
「いや。正真正銘、お前と心結の父親だ。」

ｺﾄﾝｯ…

目の前に麦茶が置かれ、穂香が隣に座った。

「たぶん、今のお前に確実に理解…」

ｶﾞﾝｯ…

ｺﾞﾄﾝｯ…

愁が、ﾃｰﾌﾞﾙを蹴る。麦茶が入ったｸﾞﾗｽが、倒れた。

「愁！！」
「言えよ！なんなんだよ！」
「ほの？全て話すけど、いいか？」
「うん。私は、もぉ平気だから。」

一瞬、愁が、穂香を見た。

「なぁ、お前この間、この愛に結ばれてってﾄﾞﾗﾏを見てたよな？」
「あぁ。それが、どうかしたのか？」

この愛に結ばれては、いま話題のﾄﾞﾗﾏ。実の兄と妹が、互いに好きになり、関係を持ち、妊娠…。事実婚をﾃｰﾏにしたﾄﾞﾗﾏ。

¨必死に虚勢を張ってるが、目が泳いでる。¨