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夏の夜の終わりに。。。
第20章 記憶障害
10日目の朝。

ポンポンッ…

いつの間にか、また眠ってたらしく、背中を叩かれて目を醒ました。

「愁?お前、早いな。」
「ママは?」

愁を抱き上げて、膝に座らせた。

「まだ、寝てるよ。もっかい起こしてみるか?」
「うん。」

愁を隣の椅子に立たせた。

「マーマ?早く起きないと、愁くん、幼稚園お遅刻だよ?お弁当は?連絡帳書いた?」

一瞬、穂香の眉が動いた気がした。気のせいかな?

「穂香?今年の結婚記念日、どこ行こうか?今年は、ちゃんと休みをとって、3人で行こうな。」

俺も愁も、一生懸命やった。
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