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おじさまと咲姫
第11章 夜道
「なんか…安心した」
-ちょっとだけだけど。
こんな自分でも、まだ希望がゼロではない事実に。
まだ、好きでいてもいいの?
ユウ-咲姫は意を決し。
怖いけれど、日中目の当たりにした現実を問い質す。
「ユウ。私今日、映画を観に行ってたんだけど-」
間隔を置いて灯されている街灯が、穏やかな彼を照らす。
微かに笑い、彼女が次に放つ言を静かに待っている。
「映画館までの道を歩いていたら、道路の反対側にユウの姿を見付けた」
なんて言われるだろう-それはもう気が気でなかったけれど。
狂おしいまでに切なくて、苦しくて、辛いけど。
でも、真実を知りたい。
偽ってなんか欲しくない。
まだまだ幼さの残る私だけど-一人前のおとなの女として、ちゃんと扱って。
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