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おじさまと咲姫
第12章 帰宅
ふたりで肩を並べて、数分は経過した。
その間(かん)ひとことも発しない彼に、咲姫は遂に痺れを切らす。
「…どうして何も喋らないの」
低音で訊けば、実に素っ気なく即答される。
「別に深い意味はない」
「…」
「お前と話したい事が特にないだけだ」
さらりと。
しかし、ぐさりと。
胸に鋭く刺さる事を放たれ、瞬間的に頭に血が上る。
「なんでいちいち刺々しい言い方するかな?もうちょっと優しく…!」
「あいつが良かったか?」
憤慨する咲姫をかわし。
悠眞は問う。
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