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おじさまと咲姫
第14章 誤算
咲姫は素直に頷いた。
「なら、挨拶してくるか-」
リビングへと向かおうとした悠眞だったが、信じられないような面持ちで咲姫を見た。
これ以上はないくらいに真っ赤な咲姫が、自らの腹部を両手で押さえ、そこにはいた。
「…聞こえた?」
どうかそうじゃありませんように-1%の可能性に賭けたのに、あっさり肯定される。
「すげぇよく聞こえた」
「…なんで聞こえないふり出来ないかなっ」
「そんなでかい音、聞こえないふりは無理あり過ぎだろ」
悠眞は一笑に付した。
「まだ女同士で豪勢なランチ食いに行ってねぇの?」
「…お喋りに花が咲き過ぎて、一向に行く気配がない」
不満そうに告げる咲姫に、悠眞は笑った。
「女のお喋りは長いって決まってるけど、特にこのふたりは最強だからな」
-昔っからそうだったよな。
懐かしむようなその口調に、咲姫も激しく同意する。
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