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おじさまと咲姫
第21章 失意
「…分からない」
咲姫の一言に、昴は彼女を抱き締めていた腕を解き、顔を見つめた。
「…ほんと、ごめんなさい。私もどうしたらいいのか、どう思っているのか、分からなくって」
偽りなく本音を伝えているのは、その困惑した様子から明らかだった。
「前にも言ったけど、先輩の事は嫌いじゃない。こんな風にいきなりされても…だからって、嫌だとは思わない。…びっくりは、勿論したけど」
「…ごめん」
昴は恥じ入り、咲姫から完全に手を離した。
そんな彼に、咲姫は小さく首を振る。
「白状するなら先輩に抱き締められて、凄くどきどきした。でもそれが好きな気持ちからかと言われれば…やっぱりその好きは、ユウへの感情とは少し違うもので。…先輩に言われるまでもなく、ユウの事はそう遠くない未来に…きっと忘れた方がいいような状況になってる気がする。でも本人に直接訊いたわけでもなく…まだ踏ん切りはつかない。心の奥底では諦めなくていい未来を望んでる」
-往生際が悪過ぎるのは、自分でもよく分かってる。
咲姫は自分自身がおかしくて、笑いが漏れる。
咲姫の一言に、昴は彼女を抱き締めていた腕を解き、顔を見つめた。
「…ほんと、ごめんなさい。私もどうしたらいいのか、どう思っているのか、分からなくって」
偽りなく本音を伝えているのは、その困惑した様子から明らかだった。
「前にも言ったけど、先輩の事は嫌いじゃない。こんな風にいきなりされても…だからって、嫌だとは思わない。…びっくりは、勿論したけど」
「…ごめん」
昴は恥じ入り、咲姫から完全に手を離した。
そんな彼に、咲姫は小さく首を振る。
「白状するなら先輩に抱き締められて、凄くどきどきした。でもそれが好きな気持ちからかと言われれば…やっぱりその好きは、ユウへの感情とは少し違うもので。…先輩に言われるまでもなく、ユウの事はそう遠くない未来に…きっと忘れた方がいいような状況になってる気がする。でも本人に直接訊いたわけでもなく…まだ踏ん切りはつかない。心の奥底では諦めなくていい未来を望んでる」
-往生際が悪過ぎるのは、自分でもよく分かってる。
咲姫は自分自身がおかしくて、笑いが漏れる。

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