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おじさまと咲姫
第2章 先輩

「円城寺(えんじょうじ)、来週の日曜暇?」
大学のサークル仲間との食事会を終え、駅までの夜道を歩いている時。
肩を並べて歩いていた彼が、意を決したように切り出した。
歩道に面した飲食店の煌々とした灯り。
それらに照らされた彼の顔をまじまじと見遣れば、重ねて誘い文句を告げられた。
「ゴールデンウィークの最後の日曜日、円城寺忙しい?もし予定がなければ、一緒に映画でも行けたらなって」
目が合えば、微笑まれ。
けれどすぐに、照れたように前方に視線を戻された。
「…あ、えっと」
どう答えたらいいのか-彼女は言葉に詰まる。
「わざわざ休日に映画なんて…なんかデートみたいって言うか?」
左足に遅れる事、数秒。
他人とは違い、スムーズには追い付けない、自らの右足。
スニーカーを履いたその右足の爪先部分に目線を落とし、呟く。
大学のサークル仲間との食事会を終え、駅までの夜道を歩いている時。
肩を並べて歩いていた彼が、意を決したように切り出した。
歩道に面した飲食店の煌々とした灯り。
それらに照らされた彼の顔をまじまじと見遣れば、重ねて誘い文句を告げられた。
「ゴールデンウィークの最後の日曜日、円城寺忙しい?もし予定がなければ、一緒に映画でも行けたらなって」
目が合えば、微笑まれ。
けれどすぐに、照れたように前方に視線を戻された。
「…あ、えっと」
どう答えたらいいのか-彼女は言葉に詰まる。
「わざわざ休日に映画なんて…なんかデートみたいって言うか?」
左足に遅れる事、数秒。
他人とは違い、スムーズには追い付けない、自らの右足。
スニーカーを履いたその右足の爪先部分に目線を落とし、呟く。

