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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第8章 NASAの敏腕女史2-勧誘は危険と隣合わせ
「本当に‥そう?」
「美紀??」
「早乙女グループを誰よりも知っていて、誰よりも大きくしたのは紀永でしょう?
目的があったかも知れない‥でも、会社を大切にしているのは、私にだって分かる…
紀永って、そういうところは公平だもん、ブラック企業とは一番縁の無い企業、それが早乙女グループ‥紀永が会長になってから、その業務形態になったって聞いた……
一番、社員の事を心配して、見せないけど積極的に動いていた紀永は、一番会社に愛情を注いでる」
「・・・・・」
「そんな紀永が、会長職を退いたら会社はどうなるの?
新しい会長が、紀永と同じ考えだとは思えない…
もし、社員を道具としか見ないような人が会長になったら、紀永は外から黙って見過ごせる??
私は‥見過ごせないと思う、紀永の性格だもの、黙っている訳が無い……
今は、会社が安定しているから、紀永は会長職にあまり拘りが無いのだろうけど、不安定な頃はどうだった?
紀永は、安定させようと必死じゃなかった??」
「それは‥確かにそうだった…」
「多分‥私の事も忘れて、必死に動いていた‥安定させて、少しでも良い会社にする為に…
それが紀永よ‥早乙女会長よ」
ぁたしは知っている…
強気な早乙女会長としての紀永も、今の素のままの穏やかな紀永も、仕事に対したら手抜きなんて一切しない。
謎の早乙女会長と言われているけど、実際は動くべきところは動いてる…
少しでも、より良い会社にする為に……
そんな紀永が、早乙女グループを捨てるなんて、出来る筈が無いじゃないの。
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