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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第11章 早乙女会長のお嬢様



「勿論、紀永のサポートはするよ、その為のMITだったんだし…
でも‥そっか‥‥このままじゃ紀永の娘って直ぐバレちゃうのよね」


やっぱり、早乙女美紀って名前は重い…
米国さえ1歩引いたんだもん早乙女の名に、それなのに早乙女の名のまま入社は、周りの贔屓目がかなり来る‥会長の娘だと。


じゃどうすれば良い?
どうすれば、普通に入社出来る??



「もう少し考え無いと駄目かな?
早乙女の名じゃ、周りが大変だもん」


「まあ……
過大評価はされるだろう、かつての私のように…
私は1社員からだったからね、周りの気持ちも分からなくもないんだ」


抱き締めている腕を離し、パスポートを返してくれる…
でも、紀永渋い顔・・



「早乙女というだけで周りの過度な期待‥何でも出来ると思われる…
それがどれだけ大変な事か‥‥私はね、美紀に私と同じ思いはして欲しく無い……
本当のところは、屋敷ばかりの私だから、美紀に本社の会長室を任そうと思っていた‥今の美紀はそれだけの実力も実績もあるのだよ」


ソファーに両腕を広げ、天井を仰ぎ見ながら話す紀永…
1社員だった頃を思い出しているのか、天井を見詰める瞳からは、何も読み取れない‥‥ぁたしでも……



「・・まだ時間はあるんだ、もう少し考えて見たらどうだい?」


「・・・・・そうね」


ぁたしの考えにしろ、紀永が今言った事にしろ、まだもう少しだけ考慮の時間はある…
とは言っても後2ヶ月あるか無いか‥‥9月卒業で日本に戻ってから、本当にどうするか決めなきゃいけない。


ぁたしの人生なんだもん!!


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