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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第11章 早乙女会長のお嬢様
「ちゃんと1人にならないように気を配る‥ね紀永……」
こういう時、何時も自信満々なのが紀永なのに、今日に限ってそんな顔も見せない…
だったらぁたしは、言葉と態度で紀永を安心させてあげる事しか出来ない‥悔しいけど、今のぁたしでは紀永に遠く及ばないから。
「絶対に……」
「うん、絶対……」
少しだけの紀永のぬくもり…
杞憂の原因が、ぁたしの心配だと分かっているだけに、少し‥辛いよ……
早乙女会長としてなら、心配なんて何も無いと思う、それだけ紀永の経営手腕は凄い。
だけど‥‥早乙女紀永としてなら、心配はぁたしの事ばかり…
心配掛けるぁたしも悪いよ、随分色々と心配させたし、多分これからも心配させるんだろうな‥とは思う。
ぁたしだって、心配掛けないようには頑張っているつもりだけど、紀永に取ったらまだまだ甘いって思ってる‥‥ぁたしにはとんでもなく過保護だもん。
でも‥理由は分かっているから・・・
「・・・・・」
ちょっとだけ‥本当にちょっとだけ、紀永に絡めている腕の力を強くして、もう少しだけ紀永のぬくもりを感じたい…
だって米国以来‥数ヶ月ぶりだもん、この安心出来るぬくもりは……
「・・・美紀?」
「ん…
安心する……」
ソファー越しだけど、紀永の肩に顔を付けて、そっと目を閉じる……
ずっと欲しかった紀永のぬくもり…
やっぱりぁたしは、紀永じゃないと駄目みたい、誰がなんと言おうと紀永だけ‥それがいけない事だと分かっていても・・・
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