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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第11章 早乙女会長のお嬢様
今までは恵美里叔母の意向もあり、早乙女筋としてでは無く伊織個人‥それも秘書以外の移動は無しという条件付き。
叔母は早い内に早乙女の家から出て、息子は早乙女を嫌い外交官…
そんな経緯もあり、伊織に関しては早乙女の血縁とバレないように配慮して来た。
だが、今回ばかりは少々強引だったが叔母の了承を取り、伊織が早乙女筋だと露呈するのも構わない…
それに‥‥‥伊織自身の美紀に対する反応‥本当は早い内から気付いていた、伊織が美紀に好意を寄せている事くらい・・
吉田春夫を追い掛けている頃から、伊織の美紀に対する態度が不自然だと…
美紀の方は子供扱いと思っているようだが、真面目な伊織の事だ、どう対応して良いか考え倦ねている‥そんな印象が多々見て取れていた。
だからこそ、叔母の了承を取った…
何も無いのに越した事は無いが、もし私に何かあった場合は伊織に美紀を託そうと‥‥その事も含め伊織を美紀のエスコート役に選んだ。
(・・簡単に譲る気は無いがね・・・)
本当にもしもの場合の話、こういう事は早めに決めて置いた方が良い…
余計な者共から美紀を守る為にも、遠藤伊織という最強の守護者は必要‥2人の意志を無視し、私の独断だが、いずれは必ず必要になって来る。
(永遠‥そんな言葉が本当にあれば、それに越した事は無い…
だが、世の中そんなに上手くいかないもの・・)
私だとて美紀を手離す気など無い、やっと願いと思いが叶ったのだ、簡単に手離せる訳があるまい。
だけど‥10年後は?20年後は?
美紀だとて美紀の人生がある、それに何時までも私が介入していても良いものだろうか?
こう‥離れていたからこそ、余計に考える…
美紀の人生を、私という存在で縛り付けたくは無い、既に地位も実力も兼ね備えている‥‥私が手を出さなくても、美紀はもう1人で自由にやっていける、それだけの地盤固めは既に出来ているのだと。
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