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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第3章 海外留学


2日なんて、あっという間……


でも、早乙女邸でやりたい事は全てやった、秘書さん達や従業員さん達との挨拶も済んだし、桜にも電話を入れた。


今日の午後便だから、朝の内に屋敷から出なくちゃいけない。



「本当‥プチ旅行する程度の荷物…」


手持ちは中型の鞄1つだけ、最低限の物しか入って無い、後は全部向こう、行ってから仕分けるの大変だろうなぁ……



「・・行くのかい・・」


「うん、必ず飛び級で早く帰って来て見せるから」


「期待しているよ美紀」


まだ朝早いので、紀永はTシャツ姿…
そんな紀永に抱き付いて、恒例の爪先立ちの軽いキス・・



「・・行って来ます」


「行っておいで・・」


少しだけ寂しそうな紀永の顔‥ぁたしだって本音は寂しい…
それを見せないように笑顔で笑って、ぁたしは紀永の私室を出た・・・





空港までは遠藤さんが送ってくれるらしい、遠藤さんだって忙しいのに、わざわざ運転手を買って出てくれたんだって。


一緒に行くゆーさんを助手席に、車は一路空港へ一直線。


その間、車内は静かなもの、誰もあまり話さない、遠藤さんも寂しいと思ってくれているのかな?




空港に着いて、ぁたしとゆーさんは出国手続き、遠藤さんは最後まで見送る気みたい。



「・・遠藤さん」


「はい…」


「空港までありがとう」


「いえ…
お早いお戻りを願っています」


「うん、分かってる…
何が何でも、早く帰れる方法を考えるから」


「お待ちしています美紀様」


「期待しててね遠藤さん!
じゃぁ、行って来ますー!!」


遠藤さんに最後の挨拶をして、私とゆーさんは搭乗ゲートへ……


これから、ぁたしの実力が試される…
紀永の庇護じゃ無く、ぁたし自身の力、MITに無事合格して、1年でも早く日本に帰って来るんだ!!


その為の第一歩を、ぁたしは歩き始めた・・・


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