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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第4章 MITの秀才



「話は聞いている、先ずは実力試しといこうじゃないか」


「・・分かりました」


いきなり…
でも、そのくらいじゃないとMIT入学なんて難しい事くらい、ぁたしにだって分かる。



「これを見て貰おう」


「・・・
セキュリティープログラムの基礎‥ですね?」


「ほう…
一目で分かるのか…
君なら、此処から先をどうする?」


これは本当に試されているわ……


穏やかそうな感じだけど、博士の名は伊達じゃないみたい。



「・・これだけでは、何に使うセキュリティーか分かりませんが…
先ずはパーソナルデーターの保護を第一とし、ウイルス除去と検知プログラム、ファイアウォールを展開しつつ、どれだけ質を落とさず軽量化出来るか‥そこから始めると思います」


要するにプライバシー保護を一番に考えて、ウイルスや個人情報漏洩を防ぐ事を優先させつつ、負担にならないようにコンパクトにって事。



「なるほど…
先に質を落とさず軽量化というのは面白い…
あの早乙女が出す気になったのも分かる」


「何か問題点でもありましたか?」


「・・・・・ぷっっ・・・・・」


笑い!?



「リチャード博士??」


「ははは…
いや悪い悪い、試すような真似をして…
話だけだったので、試して見たくなったのだよ」


「・・は‥はぁ……」


だからって笑いとは……



「基本理論は間違ってはいない、ただ構築の前に軽量化を考えるとは面白い切り口だ…
確か早乙女の娘だったね、考え方が親に似ている」


そりゃ、お手本が紀永だもの、似るのは当たり前。



「歓迎しよう、リチャード・マシューだ…
早乙女とは昔、論文で争った事がある」


「そうでしたか……」


そういう知り合いなんだ、紀永は一言も言ってくれなかった。


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