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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第5章 困った(?)私生活
「それにしても……」
入学僅か3ヶ月で1年で卒業出来る目処を付け、論文は経済関連の世界誌に載り、果てには実力が認められ、研究室まで…
ハーバードはともかく、MITには私は関与する事は出来ない、此処まで来たのは全て美紀自身の実力。
私室のテーブルの上に置かれている、美紀の論文が載った雑誌を見て、少し笑ってしまう。
「本当に‥どこまで伸びるのだろうね・・」
まさか此処までとは、私だとて予想もしていなかった…
良くて2年‥飛び級出来ても、その程度だろうと……
だが、私の考えての方が甘く、たった3ヶ月で最高過程…
今、ネットで調べれば、MITの秀才と米国以外でも取り沙汰され、世界中の企業からの勧誘が後を絶たないとか・・
「・・此処に居た頃の美紀とは別人のようだ……」
まだ、自身に少し自信が持てなかった頃の…
屋敷に美紀が居た、穏やかでいて幸せな日々。
何故か、少しだけ懐かしく感じる…
美紀からの連絡が限り無く少ないせいなのか?
「・・寂しいのは‥私の方なのかな??」
順風満帆な美紀と、とりとめ変わらない生活の私…
いや、美紀が渡米してからは、屋敷内は美紀が来る前に戻ってしまったように静かになった。
「・・ふぅ・・」
仕事用に着替えようかと思ったが、まだ時間があるので思い止まり、徐に部屋のパソコンに……
ザッとネットを流すと、出て来る美紀の論文…
経済学、コンピューター学と2つ論文を発表し、2つとも高い評価。
「本当に、私を追い越しそうだ…」
コンピューター学の論文の方は、もし本当に実用化されたら、プログラム基準が変わるのでは無いのかという内容。
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