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涙のキス
第3章 ー花火大会の夜にー
ガサッ…

「里麻?」

ギィーッ…

「ここか?」
「うん。そこだった。」

でも、中には誰も居なかった。

「家かな?行ってみるか?」
「うん。」

でも、里麻ちゃんの家に行っても、真っ暗だった。チャイム鳴らしても応答は、なかった。

次の日も、そのまた、次の日も、僕は、里麻ちゃんに謝りたくて毎日行った。

でも、里麻ちゃんも、おじさんもおばさんも誰も出てこなかった。

新学期になって、先生が、

「お父さんのおうちの関係で、皆に挨拶も出来ないまま、転校した。」

そう言ってた。

本当なんだろうか?
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