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ランジェリー騎士団
第8章 狂歓のゲーム

 危うく膝をついてしまいそうになりながらも、必死でバランスを立て直すフェレリー。股下の鈴は……? 大丈夫だ。音はしていない、机の上につけてしまうことは避けられたようだ。

「ハアッ……ハア……、ひ、卑怯よ……こ、これは勝負でしょう……ど、奴隷も主も関係ない……そ、それに、第一、私はお前の奴隷なんかじゃないわ!」

 そう言って歯を食いしばり、心の方も立て直す。

(受け入れては駄目……この男は敵。敵の言い分を認めて勝てる勝負などないわ……すべてを拒絶するの! もう耳を貸したりなんかしない!)

 すると、襲い来た快感がふっとやらわぐのを感じる。

(こ、これは……本当に? 今、抵抗の覚悟を強く持ったせい……?)

 希望、それは力を生む。
 そして力は勇気を。

(そうだ……どうして私はあきらめようとしたのだろう。戦えるのよ……人の心は、魔法なんかにいいように操られてしまうほど弱くはない……!)
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