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ランジェリー騎士団
第8章 狂歓のゲーム

 フィガロは精神の免疫力と言っていた。
 これがそうか。確かにそうだ。そして、このまま打ち勝つことができれば……!

 意を強くしてフェレリーは再び心の中に無の空間を思い描いた。
 もう、何を言われても惑わされない。意識の外にフィガロの存在を追い出す。

「ほう……やるではないか。奴隷ではないとほざくか。あくまでも対等……面白い。それでこそじゃな。よろかう、それならば儂も黙っていてやろうではないか。言葉を発さずとも、お前があさましい性玩具にすぎぬことを思い知らせてやる」

 そして静寂が室内に降りる。

(鎮まって……この火照り……ここには誰もいない。私はひとり……)

 フェレリーは心中で何度もそう唱えた。疼きを感じる肉体もない。悪夢のような下着も存在しない……。無とひとつになれば、支配の呪縛など及ぶべくもない。

 だが……。
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