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ランジェリー騎士団
第13章 不滅の騎士団

 翌晩。
 いつものように宿屋へと現れたフェレリーを連れて、フィガロは街中へと向かった。
 立派な門構えの大きな屋敷で、分厚い錠前を外して中へと入る。

 シーリンが燭台に火をともすと、吹き抜けとなった大広間が闇の中に浮かび上がった。

「ここは……?」

 フェレリーが問う。

「……血筋の耐えたさる貴族のお屋敷だったのだかな、廃屋となっていたのを買い取ったのじゃよ。ローラルナにおけるフィガロ・ウェルヘルムのランジェリー生産工房としてな」
「生産……工房?」
「左様、ここでランジェリーアーマーと同じ魔紋の力を持った下着を大量に織り、この国の女どもを虜にするのだ」

 堂々と口にされる邪悪な企み。
 だが、すでにランジェリーアーマーの支配下にあるフェレリーは、ぼんやりとその言葉を聞いているだけだ。

 フィガロは地下室への階段へと彼女を誘った。
 シーリンが先に立ち、小さな扉に鍵を差し込み、中に入って灯りをともす。

「これが……工房……?」

 わずかな思考力による疑問が口にされる。
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