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ランジェリー騎士団
第13章 不滅の騎士団
地下室はただっ広く、確かに工房としての空間的な大きさには足りると思われるものの、作業台もなければ、織機もない。
異様なのは、部屋の中央に置かれた、端から端まで届くほどの長椅子であった。
二列が向き合わせになるように設置されている。
座板の奥行は浅く、それに対して、背もたれの部分は不自然に高い、それは背をもたれかけるものというより、人を磔にする柱のような形をしている。しかも、それの印象を裏付けるように、鎖つきの手枷がそのあちこちに取りつけられ、ぶら下がっていた。
よく見れば椅子の足もとの所にも同じような足枷が取り付けられており、この地下室全体が、まるで奴隷に漕がせた古代のガレー船の船倉を思わせる。
「いったいこれでどうやってと思っておるじゃろう……針子はどこで繕いをすれば良いのかと……ククッ……これからそれをお前の身を以て教えてやろう」
フィガロが妖しい目つきでフェレリーを振り返り、その尻をいやらしく撫でる。
快感を与え、服従の指令を受け入れさせる準備だ。