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ランジェリー騎士団
第13章 不滅の騎士団
「姫さまあっ……ご覧ください、ほら、こんな凄いっ!」
居室に届けられた沢山の贈り物の中から、マリッサがひとつの紙箱を取り上げてローザンナの前まで運んできた。
「あら、とても綺麗な包装……」
「ウェルヘルムのフィガロ様からですのよ! きっと、姫様用のランジェリーですわ!」
「まあ……」
箱から出てきた貢物、それはひとめで極上とわかる、美しい下着のひと揃えだった。
手間をかけた刺繍とゴージャスなレースが惜しげなくあしわれた気品あふれるデザイン、それは、護衛の騎士たちのランジェリーアーマーを遥かにしのぐ、まさにプリンセスモデルと言える逸品。
「あら、こちらにはマリッサのものまで……」
「本当ですか? 嬉しいっ!」
姫君の一の側近である侍女にまで、こちらは可愛らしいフリルが控え目だが、それゆえに全体の美しさが引き立つデザインで、マリッサもひと目見て顔を輝かす。
「素敵ですね……!」
王女がうっとりとした顔つきでランジェリーを手にしたまま、彼女の顔を見つめる。
「ねえ、マリッサ……今夜はこれをつけて……」
「ええ、わかっておりますわ……私の姫様」
《ランジェリー騎士団 了》