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ランジェリー騎士団
第3章 羞恥の試着ショー
そう言われてしまえば、無碍にはできない。
が、手伝いと言われても……。
フェレリーは彼女に向かって肩をすくめてみせた。
「このようなもの、特段着るのが難しいとも思えないけれど……」
「いいえ、たかが下着とお思いならば……それは違います。間違ったつけ方をされているご婦人方は大勢いらっしゃいますのよ。正しくない下着のつけ方を長年に渡って女の美しさを損ないますの。逆に正しく着用すれば、それは肉体の若さを永遠に保ってくれるのです……もっとも、これはランジェリーアーマーであって、下着ではございませんが」
下着ではない、と言われてフェレリーに再び不愉快に気持ちが湧きあがった。
「馬鹿なことを! どう見ても下着ではないの! こんな……こんな破廉恥なものを……貴女は恥ずかしくないの?」
悪態にもビクともせずに、シーリンは柳のように涼やかに頬身を返す。
「ご主人様のデザインなさったものなら、どんなものでも恥ずかしくありませんわ。さあ、フェレリー様もお早く……せっかくお美しいというのに、そのような窮屈な男物の鎧など、お体が可哀相……」
「ちょっ……ちょっと、自分で脱ぐと言っているのに……」
再び歩み寄ったシーリンが、フェレリーの革鎧の留め金や結び紐を素早く外す。パチンッ! シュルルッという音と共に彼女の上体を締め付けていた圧迫が緩んだ。