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ランジェリー騎士団
第4章 ローザンナとマリッサ

 ローザンナ姫を説得するならば急がねばならない。
 時が経てばそれだけ決定を覆しにくくなる、というだけはない。

 発足を間近に控えたプリンセスガードの、しかも隊長職のフェレリーは、このあとにも予定が山のようにあった。

 今日は、これから隊員たちとの初顔合わせだ。
 幸いなことに召集時刻まではまだ間がある。この間に姫との目通りが叶えば……。
 とはいえ、悠長にしていられるほど余裕がある訳でもない。

 小部屋に戻ったフェレリーは、下着を替える手間を惜しんで、ランジェリーアーマーの上に衣類と、元の革鎧を手早く身に着けた。

 ランジェリーアーマーが下着同然ということが、このときは有難かった。

(そうだわ、もしどうしても決定は変えられないというならば、最後は上から何かを羽織るというように請願をするという手もあるわね……)

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