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無限ループ
第1章 1
そんなある日。
パパが、仕事で怪我をした。利き手の右手。

カチャーンッ…

「左手じゃ、スプーンも使えねー。おい、里香。食わせてくれ。お前が、先に食べてからでいいから。」

急いで私は、ご飯を食べて、パパの隣に座った。

「ほら、パパ。くち開けて。あーん。」
「…。」

ゴクンッ…

「な、なんか恥ずかしい。」

それでも、なんとか食べさせた。

「お茶、飲ませてくれんか。」
「お茶なら、左手でも持てるでしょ。」
「飲ませて貰いたいんだ。くち、うつしで。」
「…。」

¨くちうつしって…。¨

反抗して、叩かれるのが嫌だったから…

ムグッ…

ゴクンッ…

パパにくちうつしで、お茶を何度か飲ませた。
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