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神さま、あと三日間だけ時間をください。
第2章 ♭ミュウとシュン~MailsⅠ~♭

「ミュウの胸って、あったかいな。それに柔らかくて良い匂いがする」
シュンは美海の胸に頬を押しつけて、甘えるように匂いを嗅いだ。
そろそろ傾き始めた夏の太陽が地平線の向こうに沈んでゆこうとしている。昼間はセルリアンブルーに輝いていた海は今、空と同じオレンジ色に染まっていた。
まだ昼の暑熱を十分に残した砂は温かい。海から吹いてくる潮気の強い風が砂浜の向日葵畑をかすかに揺らしていた。
寄り添い合う二人の姿が長いシルエットとなって影絵のように砂に伸びている。美海には、どうしてもこのひたむきな若者を突き放すことはできなかった。
シュンは美海の胸に頬を押しつけて、甘えるように匂いを嗅いだ。
そろそろ傾き始めた夏の太陽が地平線の向こうに沈んでゆこうとしている。昼間はセルリアンブルーに輝いていた海は今、空と同じオレンジ色に染まっていた。
まだ昼の暑熱を十分に残した砂は温かい。海から吹いてくる潮気の強い風が砂浜の向日葵畑をかすかに揺らしていた。
寄り添い合う二人の姿が長いシルエットとなって影絵のように砂に伸びている。美海には、どうしてもこのひたむきな若者を突き放すことはできなかった。

