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神さま、あと三日間だけ時間をください。
第4章 ♭切ない別れ♭

―これが最後。美海が今回、心にしっかりと刻み込んでいるのは、これをシュンとの最後の想い出にしようという想いであった。
だが、琢郎という夫のある身で、美海がしようとしていることは一般的には非常識としかいえないものである。たとえ今回を最後にしようと美海が思い定めたとしていても、家庭のある主婦が若い男と一泊二日の旅行に出かけたという事実だけで、世の中の倫理基準に反するからだ。
でも、そんな常識なんて今は糞食らえだ。今まで生まれてこのかた三十九年間、常識の枠の中でしか生きてこなかったアラフォー女が一生に一度、本気の恋に身を焦がす。一度こうと決めたからには、後悔もしないし後戻りもしたくない。
だが、琢郎という夫のある身で、美海がしようとしていることは一般的には非常識としかいえないものである。たとえ今回を最後にしようと美海が思い定めたとしていても、家庭のある主婦が若い男と一泊二日の旅行に出かけたという事実だけで、世の中の倫理基準に反するからだ。
でも、そんな常識なんて今は糞食らえだ。今まで生まれてこのかた三十九年間、常識の枠の中でしか生きてこなかったアラフォー女が一生に一度、本気の恋に身を焦がす。一度こうと決めたからには、後悔もしないし後戻りもしたくない。

