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神さま、あと三日間だけ時間をください。
第4章 ♭切ない別れ♭

五両あるジェットコースターの殆どが埋まっていて、美海とシュンは一号車の最前列だ。
「ねえ、ちょっと。私たち、いちばん前よ。ちょっとヤバくない?」
担当の係員に安全ベルトを装着して貰ってから、美海が隣のシュンに小声で囁いた。
「大丈夫だって。こんなの、たいしたことないさ」
シュンは事もなげに言っていたのだが―。
次の瞬間、ブザーと共にジェットコースターが動き出した途端、急に無口になった。更に一つ目の洞窟を抜け、二つ目の洞窟に入った頃には顔面蒼白になっている。
「大丈夫? 顔色が悪いわよ?」
「大丈夫だよ」
口ではそう言いながらも、シュンはどんどん蒼褪めてゆく。
「ねえ、ちょっと。私たち、いちばん前よ。ちょっとヤバくない?」
担当の係員に安全ベルトを装着して貰ってから、美海が隣のシュンに小声で囁いた。
「大丈夫だって。こんなの、たいしたことないさ」
シュンは事もなげに言っていたのだが―。
次の瞬間、ブザーと共にジェットコースターが動き出した途端、急に無口になった。更に一つ目の洞窟を抜け、二つ目の洞窟に入った頃には顔面蒼白になっている。
「大丈夫? 顔色が悪いわよ?」
「大丈夫だよ」
口ではそう言いながらも、シュンはどんどん蒼褪めてゆく。

