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神さま、あと三日間だけ時間をください。
第4章 ♭切ない別れ♭
 きっちりと決まっている女性ならば、もっと早くに気づいたのかもしれないけれど、美海の場合、いつものように少し遅れているだけだと軽く考えていた。
 しかも、あの夜は実に久しぶりに夫に抱かれたのだ。不妊治療を断念してからというもの、琢郎は殆ど美海に触れることはなくなっていて、夫婦の営みは絶えて久しかった。
 もし本当に妊娠したのだとしたら、あの夜以外に考えられない。
 それにしても皮肉なものだった。琢郎と結婚して十一年の歳月が経ち、焦がれるほど子どもが欲しいと願ったのに、子どもはできなかった。生理が来る度に、トイレにこもって泣いたのは一度や二度ではない。
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