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神さま、あと三日間だけ時間をください。
第4章 ♭切ない別れ♭

シュンが黙り込むと、室内は忽ち怖いほどの沈黙に満たされた。まるでこの世でシュンと二人だけのような、深海の底に二人きりでいるような錯覚すら憶えてしまう。
淡い闇の中で、カチコチと時を刻む枕許の時計の音だけがやけに大きく響いている。それはあたかも二人の別れが近づいてくる足音にも似ていた。時が、運命が、二人を残酷にも引き裂く夜明けまで、あと数時間しかない。
迫り来る別離の予感を互いにひしひしと感じていた。覚悟をしながら、誰より何よりその瞬間のくるのを怖れていた。
シュンの手をしっかりと握りしめながら、美海はぼんやりと天井を眺めていた。今はただシュンとの哀しい別離しか頭になく、他のことは考えられない。
淡い闇の中で、カチコチと時を刻む枕許の時計の音だけがやけに大きく響いている。それはあたかも二人の別れが近づいてくる足音にも似ていた。時が、運命が、二人を残酷にも引き裂く夜明けまで、あと数時間しかない。
迫り来る別離の予感を互いにひしひしと感じていた。覚悟をしながら、誰より何よりその瞬間のくるのを怖れていた。
シュンの手をしっかりと握りしめながら、美海はぼんやりと天井を眺めていた。今はただシュンとの哀しい別離しか頭になく、他のことは考えられない。

