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神さま、あと三日間だけ時間をください。
第4章 ♭切ない別れ♭
 絶対に眠れないと思っていたのに、それでも明け方になって浅い微睡みにたゆたったらしい。
 早朝のまだ蒼さを残した空気をつんざくように、携帯電話のアラームが鳴った。美海は慌てて飛び起きる。傍らにはシュンが腹ばいになった格好で煙草を吸っていた。
「ずっと起きてたの?」
「うん。君の寝顔を見ていたかったからね」
 さらりと寄越された言葉に、美海の心はまた切なく疼き揺れた。
「何か食べる? ルームサービスでも取ろうか」 
 最後の最後まで、シュンは優しい。美海は泣きたくなるのを堪え、笑顔で首を振った。
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