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神さま、あと三日間だけ時間をください。
第4章 ♭切ない別れ♭

「ええ、今朝、検査薬で調べてみたら、ちゃんと陽性が出てたから、間違いはないと思うの」
「今、判ったということは、二ヶ月前にできたんだな」
たぶん、と、美海は恥じらいながら頷いた。
この時、琢郎があからさまに安堵の表情を浮かべたことに、美海は気づかなかった。
まさか、男と一緒だったのなら、不倫相手と泊まった旅先で、妊娠検査薬など買って妊娠を調べはしないだろう。同窓会と嘘をついていたのも、たまには家庭も何もかも忘れて、一人でゆっくりしたいという主婦らしい願いだったのではないか。
「今、判ったということは、二ヶ月前にできたんだな」
たぶん、と、美海は恥じらいながら頷いた。
この時、琢郎があからさまに安堵の表情を浮かべたことに、美海は気づかなかった。
まさか、男と一緒だったのなら、不倫相手と泊まった旅先で、妊娠検査薬など買って妊娠を調べはしないだろう。同窓会と嘘をついていたのも、たまには家庭も何もかも忘れて、一人でゆっくりしたいという主婦らしい願いだったのではないか。

