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神さま、あと三日間だけ時間をください。
第1章 ♭眠れぬ夜♭
 私は何をこの男(ひと)に期待していたというのだろう?
 一時間ほどもそうしていただろうか。
 美海はのろのろと身を起こし、ベッドから降りた。まるで自分が身体ごと灰になって燃え尽きてしまったかのような無力感と脱力感があった。
 確かに琢郎の言うとおり、これまでになく感じた。絶頂というものも生まれて初めて味わった。よく女性雑誌の特集などで、〝女が感じる〟という表現を眼にするけれど、それが一体、どういうものか、実際に女体がどんな状態になるのか。
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