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神さま、あと三日間だけ時間をください。
第2章 ♭ミュウとシュン~MailsⅠ~♭

翌日の日曜、美海はM町の小さな駅に降り立った。左腕に填めた腕時計を覗くと、丁度、十二時を回ったばかりだ。シュンと約束した時間にぴったりである。
最初、シュンは自分から美海の住む町まで迎えに来ると言った。だが、それは幾ら何でもまずい。なので、美海の方からシュンに逢いにいくことにしたのである。
琢郎は接待ゴルフで早朝から出かけ、美海は今日は大学時代の親友皐月の家に行くと告げて出てきたのだった。
今、自分が何をしようとしているのか、自覚はあるの?
美海は何度も自問してみた。メールのやりとりをしているだけならまだしも、こうして実際にシュンと逢うことが何を意味するのかを考えなかったわけではない。世間では、こういうのを〝不倫〟と呼ぶ。
最初、シュンは自分から美海の住む町まで迎えに来ると言った。だが、それは幾ら何でもまずい。なので、美海の方からシュンに逢いにいくことにしたのである。
琢郎は接待ゴルフで早朝から出かけ、美海は今日は大学時代の親友皐月の家に行くと告げて出てきたのだった。
今、自分が何をしようとしているのか、自覚はあるの?
美海は何度も自問してみた。メールのやりとりをしているだけならまだしも、こうして実際にシュンと逢うことが何を意味するのかを考えなかったわけではない。世間では、こういうのを〝不倫〟と呼ぶ。

