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君がため(教師と教育実習生)《長編》
第10章 しのちゃんの受難(六)

 リビングの明かりの下、ソファの上で半裸を見られているのに、羞恥心よりも情欲が勝る。

 ――私も、宗介を求めている。

 髪の毛がお腹を撫でる。くすぐったい。
 太もものあたりを指がたどる。あったかい。
 ショーツの上に、舌が這う。腰が跳ねる。

「あ、んっ!」

 薄い布越しに肉芽を舌で甘く噛まれて、嬌声が漏れる。ぬるぬると舌が蠢(うごめ)くたび、声があがり、体がしなる。ショーツは愛液と唾液でベトベトだ。

 あぁ、もっと……もっと、して。
 もっと、来て。

 宗介の指がショーツにかかったので腰を上げると、スカートと同じようにスルリと抜かれる。そしてすぐに宗介の手が私の膝を折り、開脚させる。
 外気にさらされて、陰部は少し肌寒い。

「小夜、太いのはもう少し待ってね」

 宗介の頭が私の股の間に沈み込む。腕でぐっと太ももが押し広げられ、あられもない姿を宗介にさらしてもなお、与えられる快楽への期待のほうが大きい。

「ッあ!」

 花芽を舌で直接舐られると、予想以上の熱さと気持ちよさに、一瞬で高められてしまう。舌が動くたびに腰が揺れる。声が我慢できない。

 花弁は口に含まないで。気持ちいいより、ただただ恥ずかしい。
 中に舌を挿入(いれ)ないで。愛液がまた溢れてきてしまう。
 す、吸っちゃ駄目! じゅるじゅる音を立てないで!
 も、駄目! 恥ずかしい!

 けれど、口にしたらまた何度もイカされることになる。それはしんどい。
 だから、我慢する。我慢する。頑張る。
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