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君がため(教師と教育実習生)《長編》
第10章 しのちゃんの受難(六)
恥ずかしいことを言っているのだと気づいたのか、宗介の声は尻すぼみになる。顔を両手で覆い、耳まで真っ赤になっているその表情を見せてくれない。
絶対にかわいいのに。
近くに置いてあった避妊具の袋を破って、滾って張りつめている宗介の熱棒にくるくると引き下ろす。
空気は入っていない。毛も挟まっていない、はず。少し舐めて、唾液を落としておく。
「小夜」
「ん?」
「なに、を?」
なに、って。
座ったままの宗介の太ももに腰を下ろす。ちゅ、と触れるだけのキスを宗介に落として、皮膜のついた肉棒の先を、既に濡れてぐずぐずになっている私の蜜口へ宛てがう。
「対面座位」
ぬるりと膣内へと肉杭を迎え入れて、少しずつ腰を落としていく。中へ中へ挿入ってくる圧迫感が、気持ちいい。
「っ、はぁ」
根元まで咥え込んだら、宗介をぎゅうと抱きしめる。肌が触れ合う。
視線を絡ませたあと、キスをする。角度を変えながら唇の感触を確かめ合って、舌を求め合う。
膝を立てて、少しずつ腰を上下に動かすと、宗介もソファの弾力を利用して応じてくれる。
「……動きづらい?」
「いや、大丈夫。これはこれで……気持ちいいね」
密着している肌の面積が広く、触れ合ったところが熱を持つ。
一番熱を持っている結合部分からは、いやらしくぐちゅぐちゅと粘度の高い水音が聞こえてくる。
私自身の重さと宗介の弾みで、腰を落としたときに奥が穿たれる。その、子宮口を抉られるような感覚からは、少しの痛みと多くの快楽がもたらされる。
イケるほどの強い快楽ではないけれど、気持ちいい。抱き合っているという満足感や、胸の先端への刺激などが相まって、気持ち良く感じるのだろう。