この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
君がため(教師と教育実習生)《長編》
第10章 しのちゃんの受難(六)
「あっ、あ、ん、っ」
「……小夜、いい?」
私の腰を強くつかむ手。その強さに、彼の限界を知る。
ふ、と笑みが浮かぶ。
「私の、中で、イキたい?」
「ん、っ、も、げんかい」
少し腰を浮かして宗介の額に浮かぶ汗を舐め取る。少し塩辛い。ペロリと私が舌なめずりをしたのを見て、宗介の眉根が寄る。もう限界?
「小夜、小夜……お願い」
「なぁに?」
自分の中にこんな嗜虐心があるなんて、知らなかった。宗介が悪い。煽ってくる宗介が悪い。
「イキたい、イカせて……奥まで、挿入(いれ)させて」
耳元で求められるのは、なんて気持ちがいいのだろう。脳内まで震えてしまいそうだ。
「おいで」
宗介が一気に肉棒を突き立ててきて、私の中は奥まで宗介のもので埋め尽くされる。揺すられ、奥まで穿たれ、私の体が跳ねる。
あぁ、だめ、気持ちいい。
「あっ、あっ、そー、すけぇ」
「小夜、ごめん、イク」
ぎゅうと抱きついて、びくびく跳ねる宗介の痙攣を受け入れる。汗だくになりながら、短い呼吸を繰り返したあと、深い深いキスをして。
私、こんなにセックス好きだったかな……?
なんだか、自分の知らない間に、未知の扉を開けてしまっているような気がしてならない。
先月までは自分でも本当に淡白な女だと思っていたのに、だからこそ礼二に浮気されても仕方がないと思っていたのに。
息を乱すほど、その行為に没頭するなんて。そして、それを、恥ずかしいと思わないなんて。
やっぱり――不思議。