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君がため(教師と教育実習生)《長編》
第10章 しのちゃんの受難(六)
「あ、小夜っ、好きっ」
「そー……あっ、ん!」
手を引っ張られて、強く腰を打ちつけられて、奥を抉られて、どこにも逃せられない官能の波が押し寄せてくる。波の行き着く先は、一つだけ。
「宗介、お願いっ」
肩越しに宗介の顔を見つめて、私の目に涙が滲んでいることに気づく。
ぼやけて見えないのはイヤ。ぐいと涙を拭って、宗介の気持ち良さそうな顔を目に焼きつけて。
「奥に、っちょうだい!」
「っ!!」
宗介が息を飲んだ。
一瞬の間のあと、指でなく手首をつかんで、強く、強く、奥まで、楔を打ち込んで――。
「小夜、奥にイクよっ」
「あっあああ!」
びくん、と大きく体が跳ねた。ぎゅうっと膣内が収縮する。宗介の肉棒が硬くなったのは、わかった。
「んんんっ、ん……」
収縮の波は、穏やかに引いていく。宗介の硬さも、次第に収まっていく。
宗介と私は、たぶん、同時に達して、果てた。けれど、お互い、はぁはぁと荒い息しかできず、少しも動けない。
なに、これ。気持ち、良すぎ。