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君がため(教師と教育実習生)《長編》
第13章 しのちゃんの受難(八)

「まぁ、いいわよね。バレちゃっているなら。あのね、しのちゃん。私はまだ処女なんだけど……」

 わ、良かった。バージンはロストしていなかった! 処女が守られている! 奇跡だ!

「――その、舐め、たり、舐められたり、っていうのは、普通のことなの?」
「普通のことです」

 水谷さんの忍耐力、すごいな。それだけで抑えられるんだ!?

「ゆ、指を使うのも?」
「普通です」

 指以外……道具などは挿入(いれ)られていませんよね?

「その、えっと、お手伝い、するのも?」
「当然です」

 むしろお手伝いしてあげないと、彼の息子が大変なことになります。

「……飲むのも?」
「それは、人によると思いますが、たいていの男性なら喜ぶと思います」

 ごっくんは強制されましたか。なるほど。

「手錠かけられるのも?」
「拘束プレイは男性の夢です」
「一日中、ノーパンなのも? 外出するときはTバックなのも?」
「それは水谷さんの嗜好ですね」

 水谷さんが「挿入られない」欲求をどのように昇華しているのか、わかった気がする。そこまで酷いことはされていない、と思う。客観的に見ると。
 まぁ、実状はわからないけれど。
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