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禁断背徳の鎖外伝・遅咲き桜-
第6章 通常-旅の終わり
1日早いが屋敷へと戻って来た…
何か不都合があっては後が困ると思い、1日の余裕は見ていたのだが。
「・・・
別段変わった事はありませんね……」
一応まだ休みという事もあり、私服で私の仕事部屋に居る…
ざっと数日の業務内容を見て、さほど変化が無い事を確認。
あったらあったで困るのだが……
「・・・おや??」
今回ばかりはと置いて行った、携帯端末の着信ランプが光っている…
確認すれば相手は新島さん、こちらから送る物の相談だったのだろう。
変わりにメールが入っていて、リストアップしてくれている‥今日のところは他の秘書達に頼むしか無い。
(・・・
電話‥しても良かったか??)
米国の時のあの1件、実はまだ新島さんに謝りそびれていて‥‥今なら素直に謝る事が出来そう、そう思う。
「・・火を点けたのは‥‥貴女ですよ?」
誰も居ない部屋で、ポツリと独り言…
あの1件があったからこそ、今回のような行動に走った‥多少言い訳がましいが……
函館で使った物は全て処分かクリーニング行き、煙草の臭いが付いているので、おいそれと私室にも置いておけない。
相変わらず、酒と煙草は会長や周りには秘密…
表面上は変わらず、これで良いと思う‥バラす気も全く無い。
リストアップされた物を頼もうと、別の‥第2秘書の方に連絡を取ったら、会長が帰って来ているのなら顔を出せとの事…
今日は業務が長引いて、まだ執務室の方に居るらしい。
「・・気持ち入れ替えますか・・・」
私服から、何時ものスーツ姿へと…
早乙女会長の第1秘書、遠藤伊織の顔に………
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