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禁断背徳の鎖外伝・遅咲き桜-
第6章 通常-旅の終わり



 "コンコン"



「失礼します……」


執務室は何時も通りの風景、ただ夕方になっても仕事が終わらない会長というのは珍しい。



「意外に早かったね伊織、もう1日休みはあるだろう?」


「一応は早めに…
明日も休みはしますが……」


会長が、おやっとした顔と共にこちらを‥私を見る。



「珍しい…
仕事ばかりの伊織から、そんな言葉を聞くとは思わなかった」


「そうでしょうか?
ただツアープランが3泊4日だっただけです」


「それで?
旅は楽しかったかい??」


「・・・
意外に有意義には過ごせたとは思いますが…
どうなんでしょう、私は1人旅というのは殆どありませんので……」


「伊織が有意義と思えたのならば、それが旅というものだろう…
残り1日、叔母のところにでも??」


「いえ……」


多少思わなくも無かったが、祖母の方に行くと予想外に長くなる可能性があるから止めた。


それに、こちらから出向かなくても、その内会う事にはなる。



「・・そう…
美紀の一時帰国の日程が決まった、7月最終週から8月始めの10日間、中7日が日本滞在になる」


「・・・
では例の件を?」


「まあ・・・」


それに対しては、会長は多少渋い顔…



「社長が聞かないだろうね、あれで一度言い出したら、なかなか後には引いてくれない…
やはり‥伊織に頼む事になりそうだ」


「・・・
そう‥ですか……」


「嫌ならば、別な手を考えるが??」


「いいえ、構いません」


「・・そうか……」


これで、私の方にも目を向けられる事にはなる、どの道早いか遅いかの違い、そこまで拘りは無い。



「今日のところは大人しく引っ込んでいます‥休暇中ですので…
では失礼します会長」


私は会長から大人しく引き下がる方を選び‥‥休暇が終わったら忙しくはなるだろうが、今日はまだやりたい事がある。




私服に着替え、自家用車に乗り本社方向へ…



休暇の夜は、もう1日あるのだから・・・・・


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