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第1章 Shining bright Moon

　

　
　
【タンザナイト】灰簾石(かいれんせき)

　透明度のある青色のゾイサイトで、人工的な光の中では紫に、自然光の中では透明感ある青に輝き、同時に青と紫、紫と赤を有することもある多色性という特徴を持つ。

　1967年東アフリカのタンザニアで発見され「タンザニアの夕暮れの空の色」と喩えられたこの石は、本来なら「ブルーゾイサイト」と名付けるものだったが「ブルースーサイド（自殺）」と聞こえてしまうこともあり、ニューヨークの宝石商ティファニーによってタンザナイトと命名された。

　タンザナイトは、古代ケルト民族の間では「霊力を授ける石」として儀式の際に用いられ、先見の明があると言われている。

　タンザナイトに出会い心惹かれたりする時は、人生において重要な局面を迎えようとしている時である――。