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Oshizuki Building Side Story
第6章 Flapping to the future!
 
 それでも我慢して、ふるふると震えて微かに喘ぐ朱羽は、壮絶に可愛く、そしてエロい。

 やがて、なにかが彼に跨がるあたしの尻をノックする。
 それを無視して、胸ばかり愛撫していたら、朱羽が泣きそうな声を出す。

「陽菜……」
「なに?」
「なぁ、陽菜……」

 それは掠れかかった熱っぽい声で。
 その声はあたしの芯を熱くさせ、ぞくぞくさせる。

 朱羽は唇を薄く開いて、なにかを訴えようとするが言葉が出てこない。
 男としての矜持や理性が、押し止めているのだろう。

「どうしたの? もっと胸を触って欲しい? 女の子みたい」
「違……」
「じゃあなに?」
「……っ」

 彼は言葉の代わりに、立てている足ごと、あたしになすりつけて訴える。

 くらくらするほど、それは熱く硬く。
 あたしを求めるものだと思えば、愛おしくてたまらなくなる。

 しかし愛情をぐっと堪えてやはり無視すると、朱羽は切なげなため息をついた。

「言ってくれないとわからないよ? また指輪置いて出て行っちゃうかも」

 もうそんなことはしない。
 だけど、睦言の意地悪にしては効力があったようで。

「……って」

「聞こえない」
「触って……」
「どこを?」

 するとまたもや朱羽は口を閉ざし、代わりに目を潤ませる。

 ああ、可愛い。
 凄く可愛くてたまらない。

 そして攻める時も、攻められる時も、彼は違った色気を撒き散らす。
 普段、どこに溜めているのかわからないほど。

「朱羽、どこ?」

 ああ、可哀想。
 かなり切羽詰まっているんだね。
 足がもじもじしてる。

「下……触って」

 観念した、弱々しい朱羽の懇願。

 あたしは口角を吊り上げた。

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