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Oshizuki Building Side Story
第6章 Flapping to the future!
 
 若い彼は、一度の吐精くらいで衰えさせなかった。
 あたしが優しく撫でると、さらに元気になっていく。

「ふふ、たっぷり出したのに、凄いね」
「……っ、そういうことを言うな……っ」

 屈辱と羞恥に顔を赤らめた朱羽が愛おしくて。
 あたしはそれの上に跨がると、静かに腰を沈めて腰を滑らせる。

 くちゅりと粘着質の音。

 熱く質量あるそれを直に触れたあたしの秘処は、喜んで蜜を溢れさせている。動くほどに滑りがよく、そして淫らな声が出てしまうあたしを、朱羽は蕩けたような眼差しで見つめている。

「ああ……ん。ああ、朱羽、気持ちいい……っ」

 朱羽を前にすると、あたしは淫らになる。
 そんなあたしを、どうか愛して――。

「朱羽のすべてはあたしのもの。誰にもあげない」

 甘い声を漏らしながら出た言葉に、朱羽は僅かに表情を崩し、そして下から腰を動かして、あたしに応えてくる。

「ああ、そこ駄目。そこ、硬いので駄目っ」
「ああ、陽菜も凄い。俺のでこんなになって……ああ、入りたいよ、あなたの中に」

 切羽詰まった声だった。

「陽菜、繋げたい」
「……っ」
「ひとつになりたい」

 だからあたしは腰を浮かすと、そそり立つそれの上に、静かに腰を落とした。

 硬い先端が蜜口を抉り、待ちわびていた狭道を押し広げてくる。 

「は……ぁあん」
「陽菜、ゴム……っ」
「安全日だから、だいじょ……んんっ」

 久方の朱羽の熱杭。
 この質量が嬉しくて。

 あたしは熱に浮かされたようにして、言葉を続けた。

「それに……出来ちゃったら、すぐ、結婚出来るし……」

「陽菜、それは……」

 潤んだ蜜壷にゆっくりと埋め込まれ、内壁と擦れる度にどちらとも言えない淫らな声が、その気持ちよさを訴える。

「結婚、しよう、朱羽」

 息を乱しながらも、あたしは朱羽に微笑む。

「したくないんじゃないの。むしろしたい」
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