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Oshizuki Building Side Story
第6章 Flapping to the future!
 
 こんな時にとも思うけれど、裸になって交わっているからこそ自然に出てくる、素直な言葉だ。

「陽菜……っ」

 見開かれた朱羽の瞳が、歓喜に濡れている。

「悩ませてしまってごめんね。あたし、朱羽を一番大切にしなければならなかったのに……あああっ、朱羽、おっきくならないで……」

 せっかくの素直な言葉も、やはり場違いだったらしい。
 朱羽は濡れた目を苦しげに細めて言った。

「陽菜、俺……っ、本当にイキそうなんだ。あなたにそんなこと言われると、俺、もう……っ」
「ちょうだい、朱羽。あたしの中に。あたしを朱羽のお嫁さんにして」
「陽菜……っ」

 あたしは慣れないけれど、朱羽の上で腰を動かした。
 その度にあたしの中の朱羽が角度を変え、喘ぎが止まらない。

 こんな淫らなこと、朱羽だけにしかしない。

「好きよ、朱羽。あたし、あなたを誰にも渡したくない」

 叫びながら、あたしは体を倒し、朱羽にキスをする。
 もう、ここまでが限界だ。

「気づけなくてごめんなさい、朱羽。あたし頑張るから、悪いところは直すから。駄目駄目なあたしだけど、それでもあたし……朱羽への愛情は誰にも負けないから。だから……あたしと結婚して?」

 朱羽の目が苦しげに細められた瞬間、朱羽が手首を縛られたままで、両手をあたしの背中に回した。
 縛られた朱羽の中に閉じ込められると、朱羽が貪るようなキスをしてきて、あたしは息も絶え絶えに、それを甘受する。

「沙紀さんが、俺達が結婚しないと渉さんと結婚しないって言っている。だから、すぐに結婚しよう。すぐに同じ姓にしよう。いいね?」
「うん!」

 いつでもあたしはいじっぱりで。
 朱羽を困らせてしまってばかりだけれど。

 それでも、失ってはいけないと、素直に思えるものが出来たから。

 あたしは、朱羽を喪いたくない。
 醜態を晒してでもあなたが欲しい。
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