この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Oshizuki Building Side Story
第3章 praying for Moon
 

「陽菜、これ陽菜が買ったんでしょう!?」

「あたしはたくさんあるからいいの」

「香月も、これはお前が……」

「違う神社やお寺から、二桁以上もの縁結びのお守りを買いました。縁結びパワーのお裾分けです」

「二桁!? お前神社仏閣巡りが趣味だったのか!? 25歳のくせに!?」

 あたしと朱羽は顔を見合わせて笑った。

 そしてふたりを邪魔するまいと、挨拶をして帰ろうとした時、ふたりに引き留められた。

「あのね、陽菜……。せっかく会えたんだし」

「そうだな、せっかく四人揃ったんだから、参拝しようぜ。シークレットムーンの繁盛を願ってさ、去年までの続きとして、今年からは……香月を含めた四人で。四倍の祈願だ、神様も無視は出来ないさ」

「うん! 朱羽、いい?」

「勿論」

 朱羽は優しく笑い、そしてあたし達は出てきた道を引き返した。


 賽銭箱の前、紐(鈴緒)を引いて、ガランガランと勢いよく本坪鈴を鳴らす。


 横一列並んだ四人で、揃って手を叩く。

 同時に口に出した言葉は、同じだった。



「「「「シークレットムーンが繁盛しますように」」」」



 そしてもうひとつ。



「「「「私の愛するすべてのひとが、幸せになりますように」」」」



 あたしの愛する月よ――。


 その未来に栄光を。
 
 闇夜を祓う光となれ!





 Praying for Moon【完】
/152ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ