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癒らし屋日記 #葵さん
第5章 窓の外には東京タワー
吐息の中に濡れたあえぎ声がまざり、もう何も考えられない時間が続く。
ソフトな快楽に、身体じゅうがつつまれて、頭が真っ白になる。
彼女のクリトリスは、大きく勃起して、指の刺激を待ちわびていた。
ぼくの中指は、蜜をたっぷりすくって、それを撫でる。
彼女の指は大胆にも、タマを包み込んでいた。
まろやかに指先でふたつのタマを転がされると、気が遠くなる気がする。
すっと、意識が遠のいてしまう感じだ。
でも彼女も同じように、クリをやさしくやさしく刺激されて、何度も息を止めている。
「ねぇ、…ねぇ」
ぼくは彼女を呼ぶ。
「もうすぐ逝っちゃいそうだよ」
彼女はもう一度、舌を絡めぼくの口の中に、エッチな声を注いだ。
「あたしも」
「キスしたまま、オナニーしない?」
「自分でするの?」
「今日は、入れないって約束したから。
いちばんヘンタイなやり方で、一緒に逝きたい」
もう、迷わず言えた。
そして、彼女が同意してくれることも完全に分かっていた。
彼女は、エッチね、という微笑をくれると、そっとショーツを脱ぎにかかった。
ぼくもブリーフを脚から取り去ると、互いにひとつの枕をシェアしたまま、もう一度口づけた。
そして、お互いの性器を自分で刺激する、オナニーになった。
脳がとろけそうなほど、感じていた。