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短編集!クリスマス!クリスマス
第3章 色絵、情画から
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クリスマスイブはサンタクロースに来て貰えるように、いつもより早寝する子供たち。
結を寝かしつけたらアトリエに来るよう先生に呼ばれていた。
「先生…」
扉を開けて声を掛けると、先生は真っ赤な顔になる。
「いずみ…先生じゃなくて、パパ、もしくは『ゆう』だ。」
「あっ…ゆう…」
いずみに白いソファーの隣に座るように勧めると、ぴったりと寄り添って、
コトン…
肩に頭を乗せてきた。
「ワタシ、赤ちゃんだからと、結の前で『先生』と呼び過ぎでしたね。
まさか結が『先生』と呼んでしまうなんて…」
「……」
「せんせ?」
先生の口角は上がり切らず、可笑しく緩んでいて、顔が赤い。
「ブハッ…まるで昼間の結だ…それに、また『先生』と…」
首をかしげて『せんせ?』と舌っ足らずに言う仕草…
結にドキッとしたのでなく、結の中の貴女が見えてグッと来たのだと安心した。
「ごめんなさい…」
「いや、『せ〜せ』よりも『コトン』の方が困ってしまうよ。」
「え?」
頭を上げて僕を覗き込んだ貴女が、また、
コトン…
と頭を乗せる。
「ほら、それ。
結はしっかり見てるんだよ。」
クリスマスイブはサンタクロースに来て貰えるように、いつもより早寝する子供たち。
結を寝かしつけたらアトリエに来るよう先生に呼ばれていた。
「先生…」
扉を開けて声を掛けると、先生は真っ赤な顔になる。
「いずみ…先生じゃなくて、パパ、もしくは『ゆう』だ。」
「あっ…ゆう…」
いずみに白いソファーの隣に座るように勧めると、ぴったりと寄り添って、
コトン…
肩に頭を乗せてきた。
「ワタシ、赤ちゃんだからと、結の前で『先生』と呼び過ぎでしたね。
まさか結が『先生』と呼んでしまうなんて…」
「……」
「せんせ?」
先生の口角は上がり切らず、可笑しく緩んでいて、顔が赤い。
「ブハッ…まるで昼間の結だ…それに、また『先生』と…」
首をかしげて『せんせ?』と舌っ足らずに言う仕草…
結にドキッとしたのでなく、結の中の貴女が見えてグッと来たのだと安心した。
「ごめんなさい…」
「いや、『せ〜せ』よりも『コトン』の方が困ってしまうよ。」
「え?」
頭を上げて僕を覗き込んだ貴女が、また、
コトン…
と頭を乗せる。
「ほら、それ。
結はしっかり見てるんだよ。」