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眠れる森の少女
第6章 夏合宿
「智恵ちゃんは?」

少し笑って、

「熱も下がって、今ご飯食べてますよ。」
「…。」
「これだったら、私は、もう用済みかしらね?朝御飯、食べちゃいなさいな。」

そう言い、スリッパの音を立てて、リビングへと戻っていった。

ガチャッ…

「あっ、おはようございます。おかえりなさい。」

パジャマ姿の智恵ちゃんが、ご飯を食べながら、俺に言った。

「もういいの?」
「お薬が効いたみたいです。」

少し声は、しわがれてはいるが、元気そうだ。
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