この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
サキュバスちゃんの純情《長編》
第8章 兄弟の提携

 逃げない。逃げないで、向き合おう。
 結果がどうなったとしても、それは私の身から出た錆なのだから、受け入れよう。

「私、翔吾くんが好き。でも、同じように好きだと思っているセフレさんがまだいるの。どちらがどれくらい好きなのか、私には判断できなくて……ううん、たぶん、二人とも、同じくらい、好き」

 湯川先生も、好きだ。翔吾くんと同じ気持ちを、彼にも抱いている。私は、湯川先生も同じくらい好きなんだ。

 それを、翔吾くんに伝えなきゃ、どうにもならない。別れるにしても、付き合っていくにしても。
 それがどんなに残酷で、自分勝手な想いだとしても。

「今のセフレの中で、俺とその人が一番?」
「……うん、一番」

 相馬さんも、健吾くんも、ケントくんも、違う。一番じゃない。それぞれに多少の情はあるけれど、二人ほどの好意はない。

「じゃあ、あかりは、俺が一番好きだってことだね? 一位タイで」
「うん、そうなる、ね」
「それは健吾?」
「ううん、違う人」

 ぎゅうと抱きしめられる。
 熱い抱擁で理解する。翔吾くんはご機嫌だ。鼻歌まで聞こえてくる。本当に、嬉しそうなのだ。

「俺もあかりが好き。一番好き。出会ったときから、あかりだけが好き」

 耳元で囁かれる甘い愛の言葉は、私の心臓をドキドキさせる。顔が真っ赤になる。
 でも……嬉しいなぁ、なんて、思う。

/581ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ